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アンデルセン様

 アンデルセン

ここのところ ずっと 手がけていた本が出来上がった。
半年以上かかった気がする。
けれど 大変だった とも 長かったとも
ちっとも感じない。
作り始めた時から、
何だかすごいいいものが出来てるんだって 
自分としては 珍しく? 公言してた気がする 本。


デンマークのアンデルセンの記念館のお土産として
母が買って来てくれた 図録。
童話作家として有名なアンデルセンだが、
切り絵の天才でもあり、中は本当に素敵な切り絵の作品がずらり。
けれど一つ困ったのは、
この図録は、Hans  christian Andersen  だけでなく
William Seward Burroughs という方の2人の作品集だったということで、
表紙にも、その方の絵がどーんと載っていること。
なぜに この二人が??! と思うが、
両人とも文学者として有名だけど、visual workの面では
知られていない という共通点だそう。
cut-out
これが もともとの図録。


この表紙が出来たいきさつを、、、。
世田谷ボロ市でいつも出店してる革屋に行った時のこと。
他の革とはあきらかに違う
異彩を放った赤のまだらの革が目に入った。
通常の自分ならば、いや普通の人ならば、絶対買わない様な
見た目の革。
よく見たら、ヒョウ柄にも見える赤のまだらに
金のラメがうっすらかかっていて、、、かなり汚い。。。
しかも、通常の革で考える裏面にそのプリントがされているので、
表面もガサガサ。
でも、なぜか、
あの図録の表紙に使えるかも、、?というアイデアがなぜか頭をかすめたのだ。
しばらく、他の革を見ていたのだけど、頭からアンデルセンの図録が離れないので、
購入することに、、、。
革屋のおじさんは一瞬 え?これ?みたいにびっくりして
なぜか 安くしてくれた、、、。
それにしても、なんでこの赤を見て
アンデルセン と思ったのか、、、と よくよく考えてみると
実は、この赤の感じが 表紙の 人の(アンデルセンではない方の)感じに
よく似ていたからだったのでは、、、?!
 と気付いた。

けれど、この革を使うと決めてからというもの、
自分でもわくわくして
何だかとてもおもしろいものが 作れる気でずっといられた気がするのだ。

モザイク

はじめてモザイクという手法を。
やっていくうちに こつをつかんで、、、
始めの頃の自分を後悔。
でも、少し、自分もアンデルセンになった様な気分で、、、
熱中した。
タイトルはプリントごっこで。
分かりにくいけど、熱でプックリするインクで。

製本元の表紙をどうするかかなり頭を悩まし、、、
結局あまり見えない様にすることで解決。
アンデルセンとラベルをコラージュして見返し風に、、、。
革装
後ろの見返し















何となく 邪魔だなー、、、と思っていた
表紙の存在が
自分にとって 予想外のきっかけを与えてくれた 
そんな いろんな偶然がミックスされて 出来上がった本。

こう考えると、
おもしろいものが 出来る時って
自分が100パーセント好みのものを
選んで作れる状況下ではないのかも と思う。


  • 2011.10.16 Sunday